中富良野を巡る旅 ベベルイ&本幸


□ 中富良野町ベベルイ・本幸

 富良野盆地が湿原だった頃、盆地の周囲の丘は重要な上川と十勝の交通路だった。かつては縄文の里がありアイヌの時代にも辿られた路がこの地には存在していた。人が住むには安全と獲物、それに飲み水があることが必要だがベベルイは豊富な湧水の有るところで、古代の里でもこの湧水を利用していたのでしょう。古代人が飲んでいた水を飲む・・ベベルイ&本幸には歴史のロマンを感じさせてくれる、そんなところですね。コタンが無かったのは空知大滝でサケの遡上が少なかったからか、イトウは今では想像も付かないですがデポツナイ川で連れたという。ビール麦の丘やポプラ並木など独特の色合いと風景もよい、特に富良野の中では電柱が一番目立たない所かもしれません。

□ ヘペルイの湧水

 上富良野から麓郷方面に向かうベベルイ零号線の本幸付近に『ベベルイの湧き水』と書かれた建物の横に小さな流し台があり、蛇口から水が流れっぱなしになっています。ミネラル成分は多めな様でコーヒーを淹れるのには向いているようです。建物の裏側の路を行くと横にパイプから流れ出している湧水が有りました。それにしても水脈が変わると同じ地域の湧水でも硬度がまったく違うというのは不思議ですね。

□ 本幸の湧水〈集荷場の水〉

 道道705号沿いに進み、本幸小学校から西側へ少し下って行くのが解りやすいが、解らないときは本幸小学校によってみましょう。本幸小学校の生徒が制作した湧水やポプラ、ビール麦の丘の地図入り案内板が有ります。本幸小学校から下って行くと倉庫が並んだ場所が見え、敷地内の野菜集荷場に備えられた流し台に蛇口から冷たい水が常に流れている状態になっています。看板等一切無いので、注意深く走らないと行きすぎてしまうかも。此処の水は軟水でお茶や料理向きの水です。コーヒーもアメリカンならこの水が一番。集荷場の裏手に湧水口があり水神が祭られている。

□ 原始の泉

 本来は富良野市なのでそちらでも紹介をしているが本幸からは直ぐ近くにあるので取り上げた。ベベルイ零号を富良野へ向かって走ると、左手の道路脇に小さな看板があり、はいると直ぐ『原始の泉』があります。広い空き地の奥に岩場があり、そこで水を汲むことができます。原始の泉は自然湧出ではなく深井戸からの自噴の様で水質検査が行われ検査結果が立て札に貼られています。それだけに安心感は有りますね。

□ 湧水cafe Guest House beberui

 ベベルイの湧水汲み場を設置しているカフェの名称です。建物の位置が縄文遺跡の上に有ることから水汲場を縄文湧水とロマン溢れる名前が付けられた。この水をこの先将来も大切にしていこうと言うオーナーの心がこもっていますね。カフェの方は初夏のオープンを目指して準備中の様です。オープンしたら中富良野の新たな名勝がひとつ増えるでしよう。水汲みは出来るようになっています。

□ ポプラとビール麦

 ビール麦は本幸以外では作付けされていないと言う事で、ビール麦を見たければ本幸に行くしかない。ただ麦畑は時に場所が変わることも有るが・・それに対しポプラは大地に根を下ろした以上引っ越しは不可能で何時も同じ場所で厳しい自然に耐えて北国らしい風情を漂わせています。ポプラ自体が少なくなった今ではポプラ並木自体が貴重な風景でしょう。ポプラの場所は本幸小学校の案内板を見ていくと効率的に回れるかもしれませんね。ポプラとビール麦の織りなす丘の風景からお気に入りの一枚を切り取ってください。

□ ファームインどこか農場

 観光農園とカフェ・ファームインの組み合わせですが、女性専用のゲストハウスが有ること、農園は有機栽培の果実、野菜というのが特徴。ファームインの基本は素泊まりですがカフェの営業時間内で有れば食事も可能。農園は無農薬、無化学肥料の有機栽培で安心出来るが、防虫の準備はしていくこと。アイヌの不老長寿の妙薬ハスカップやラズベリー等、普通では中々お目にかかれないものが多い。開園期間と対象品目については事前に確かめてください。全ての受付は『ファームインどこか農場・たまごカフェ』のピンクの建物になります。
中富良野町東10線北13号 電話は0167-44-4277

□ ベベルイの岩礫山

 ベベルイ零号を富良野へ向かって走ると道路脇のあちこちに大きな石の山が見えます。『北の国から』登場する石の家はこの周辺の畑から掘り出された石を利用して造られたものと言うことでした。中富良野の中でもベベルイは特に石礫の多い所で機械化も出来ない土地だったが1990年以降、既存農家の耕地拡大のために国による農地開発が実施され機械により石礫が掘り出された。その石が山になっている訳です。


中富良野のキャンプ場とアウトドア


□ 中富良野森林公園キャンプ場

 十勝岳のすそ野に広がる田園風景と町営ラベンダー園の花園をながめながら、のぼりつめた所に中富良野森林公園があり、園内にはアスレチックス、テニスコート、遊歩道などが整備され、隣接してキャンプ場があります。無料のキャンプ場としてライダーさんに人気がありましたが遂に有料のキャンプ場になってしまいました。キャンプサイトは静かな林間、バンガローは古いが寝具付きです。キャンプサイトに隣接してラベンダーで有名なファーム富田が有るので観光地巡りで利用するなら良いかもしれませんね。詳しくは中富良野町のHPで確認を。
◇ 中富良野西1線北13号 0167-44-4700

□ アウトドアで楽しむ

 中富良野町はアウトドアとなると対象となるエリアが少ないですが『星に手のとどくキャンプ場』をベースキャンプに楽しめる所が有ります。マニアックなのは湧水地巡りと滝巡り、湧水は此処で紹介しているほかに原始が原登山道の『天使の泉』と麓郷の『ポプリの里の名水』富良野市の公園になっている『鳥沼』など、他にも多数有りますが立ち入り禁止の場所が多い。水汲みが可能なのは五ヶ所ほどです。滝巡りは原始が原滝コースの原始七滝巡り、本格的な登山装備でないと無理ですが不動の滝は軽装でも可能。そのまま富良野岳登山も可能です。ベベルイ川の釣りは里川での釣りが主体で上流から源流域は砂防と自衛隊の演習場などで釣り場はといえません。布礼別川はほぼ里中での釣り、布部川も上流の大型砂防より下流が釣場となります。里川での釣りになりますからヒグマの心配はあまりしないですみます。メインターゲットはニジマスになります。

□ 星に手のとどく丘キャンプ場

 キャンプ場の開設当時はそれほどキャンパーの姿を見なかったがあっという間に人気のキャンプ場になってしまった。キャンプ場はラベンダー園内にあり取り巻く環境の良さも有るがキャンプ場の原点を大切にしながらもキャンパーに最大限の配慮がされている事が大きい。少しの不便もとっておきの楽しみに変わる創意と工夫が・・照明は炊事場以外は一切ありません、それで『星に手が届く』と言う訳です。時には星に手のとどかない漆黒の闇もあり得ます、これはこれで一度は体験してみてください。本来人が持っていた野生の研ぎすまされた感性が戻るような緊張がいい。大自然の中で野営していると言う雰囲気がありますね。こんな時には焚き火が恋しくなりますが、各サイトごとにある炉で焚き火も出来てしまう。今では焚き火の出来るキャンプ場は貴重な存在ですね薪は売店で販売しているので事前に用意することもない。焚き火を囲んでの団欒の一時を過ごせる。キャンプ場のHPに『お父さんから頼りにされる子供達は、キャンプ場では男になれる。お父さんを大好きになってくれる』と書いてありました。確かにそうですね〜焚き火は男のロマンだけど親子の絆を深める効果も有るようです。近くに縄文期の遺跡が有るからと云う訳では有りませんが、お子様連れの時は縄文人になったつもりで古代の火起こしに挑戦というのも、これは大人も楽しめるかもね。キャンプにはランタンくらいは持って行くとは思うけど焚き火の魅力には勝てません。ランタンは雨天専用にとっておいてください。星に手のとどくキャンプ場は星空と焚き火、動物とのふれあい、ラベンダーと類い希な景観を同時に体験できるそんなキャンプ場です。アウトドア派には原始が原湿原に一番近いキャンプ場、本格的な釣り師には物足りないかもしれませんがベベルイ川や布部川が有ります。キャンプ場HPはこちら
◇中富良野町ベベルイ 090-1302-1422


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