野付風連自然公園を巡る


□ 野付半島

根室水道に突き出た不思議な半島がこの野付半島です。半島の標高はどこをとってもわずか数mしかありません。野付半島は知床半島から流出した砂礫が潮流に運ばれ半島に堆積してできた長大な砂嘴で、その規模は日本一の長さを誇ります。野付半島の砂州や風蓮湖、温根沼の優れた自然の景観から野付風蓮道立自然公園に指定されています。エビが飛び跳ねたような形をした野付半島の湾内は野付湾「御岱沼ともいう」と呼ばれています。岬の先端には立ち枯れたトドマツが特異な風景を見せるトドワラが見所。ミズナラが枯れたナラワラも見られますがあまり知られていません。半島の湾内側をはじめ自然公園内にはタンチョウの営巣地があり、岸辺に立ち込んで採餌中の光景が見られます。野付半島は基部は標津町に先端側が別海町と二つの町にまたがり、半島を縦断する道を別名フラワーロードという程に殆どの所で花が咲いています。

□ トドワラ

 江戸時代の中頃まで鬱蒼としたトドマツの森だったのでしょう。その森も地盤沈下と海水の侵入など、自然の猛威にさらされ遂に立ち枯れに。かって見た白化したトドマツが林立する様は、まるで森の墓標のようでした。いま静かに台地に横たわり朽ち果てようとしている白化したトドマツの姿に自然のドラマを見る思いだ。その不思議で荒涼とした空間は見る人の心をとらえてはなさないでしょう。まだ少しは立ち枯れのマツが残っているが風化が進みいずれは消える運命で、見られるのもあとわずかでしょう。トドワラは標津町からは陸路で別海町からは観光船で行くことが出来る。観光船利用の場合は更に『ゴマフアザラシ』探索などもあり アザラシの群を発見すると停船などしてくれるので時間に余裕のある時は観光船がお勧めですね。

□ ナラワラ

 ナラワラの成り立ちはトドワラと同じで、塩水によりミズナラ、ダケカンバ、ナナカマド、エゾイタヤなどの樹木が立ち枯れて出来たもの。特にミズナラの木が多い事からナラワラと言われ、立ち枯れした白いナラの木が立ち並ぶ風景があちこちで見られますが、遊歩道等の整備されている所は有りません。散策路のはっきりしない湿地帯に踏み込むのは危険。これからはトドワラに変わってナラワラが観光のメインになりそうですが、容易にナラワラ見られる所はフラワー道路の中間付近で、小さな駐車場が有ります。時々丹頂鶴も姿を見せています。

□ 小野沼公園

 故小野勝治氏が10年の歳月をかけてが造り上げた庭園ですが、今は別海町が管理しています。小川をせき止めて造った池には多くの魚が生息しボートがあり自然湖の佇まいを見せている。池の周囲には東屋と花壇があり、自然林に囲まれた静かな公園です。中春別市街地から、約4.5kmです。

□ 別海 道の温泉 しまふくろう

 しまふくろうは温泉宿にして、足湯レストラン。春夏秋冬の季節を問わず、足湯を楽しみながら食事を取ることができるというユニークな道の温泉、足湯レストラン。まあ他にこんな所は他には無いでしょうね。自慢の足湯は深さはくるぶしが被る程度、温度は約39度〜41度を保ち掛け流しと言うことで、衛生面でも安心できるHOTなレストランはお勧め。売店にはタオルも販売しているから手ぶらでも温泉気分を十分に味わえるね。

□ フラワーロード

 竜神崎までの砂嘴上を走る車道で両側に海が見え、国後島も目と鼻の先。ロシアのラジオ放送が入り国境の海、さすがに北海道を観光しているという気分になる。道は野付半島ネイチャーセンターを経て野付岬灯台まで。灯台の手前に駐車場があり一般の車は此所で行き止まり、その先は歩くことに。

□ 竜神崎と野付原生花園

野付半島を縦断するフラワーロードは以前はドライブインで通行止めになっていましたが今は竜神崎手前まで舗装道路が整備されたいへん行きやすくなりました。そこには灯台と続く原生花園が有るだけなのですが。行き止まりの竜神崎より先は歩いて行くことになります。竜神崎より野付岬よりのアラハマワンドにかけてが花の種類も数も多いようですが、どこまで行っても同じような景観が続きます。マウンテンバイクが有れば便利かもしれませんね。シーズンは6月から9月くらいまででハマナス、センダイハギ、エゾカンゾウ、ノハナショウブなど色鮮やかな花々が咲き一面を埋め尽くす原生花園になっています。

□ 野付半島ネイチャーセンター

 平成16年にオープンしたまだ新しいセンターで、1階はレストランに売店と情報コーナー。2階は野付半島の成り立ちから季節ごとに見られる花の写真などを展示したギャラリーとなっている。野付半島の観光の前に是非立ち寄って見てください。観光名所のトドワラは此所がスタート地点になります。ここからは運が良ければ回遊するクジラを陸上から見られる事もある。

□ 半島の観光船

別海町観光船に2つのルートがあり原生花園やトドワラをめぐる大自然コースと野付半島の先端「アラハマワンド」まで行き、途中潮干狩りもできるコース。人気は潮干狩りのコースが高いようですが『ゴマフアザラシ』をみるなら大自然コースの方が確率が高いようです。湾内なので波は少なく快適です。

□ ゴマフアザラシ

 野付湾では6月頃からゴマフアザラシが観察できます。8月中旬のピークには毎年約60頭前後が確認されています。潮汐によっては観光船から浅瀬で休む姿を観察できます。観光船のコースは大自然コースを選択してくださいね。アザラシの群を発見すると停船などしてくれるのがうれしいね。

□ 打瀬舟

 打瀬舟は、伝統的漁法『打瀬網漁業』に用いられる船のことです。この漁は風の力を利用して底引き網を引く方法です。水深0〜5mの浅い野付湾で、ホッカイシマエビの住み処であるアマモを傷つけずに漁を行うた珍しい漁法で野付湾の風物詩となっていて、写真マニアには人気が有ります。

□ 一本松

 野付半島探勝路の奥、エゾカンゾウの群落の中にたたずむ通称「一本松」。美しい松の姿をしているものの、その正体はナラの木。自然の厳しさを垣間見る野付半島のシンボルです。観光船からも見えますが本当に松のようでした。


ナラワラ ナラワラ ナラワラ ナラワラ ナラワラ トドワラ
トドワラを散歩する観光客

トドワラ トドワラ トドワラ トドワラ トドワラ遠景 トドワラ遠景
ネイチャーセンターから見たトドワラ遠景 殆どが倒木となり風化が進むトドワラ 摩周、阿寒の山々を正面に 野付原生花園より北方領土を望む

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