太平洋シーサイドラインを巡る・浜中町


□ 浜中町

 浜中町は厚岸町の東、釧路支庁の東端に位置し、町の大部分が根釧原野西部の丘陵性山地と湿原で、琵琶瀬湾と浜中湾をへだてる霧多布半島と、霧多布湿原とを結ぶ砂州上に霧多布市街がある。浜中町では多くの野生動物と様々な植物を目にする事が出来ますが、それは極めて厳しい自然環境が開発を阻んできた結果のこされた国内3番目の広さを誇る湿原。湿原の花風景は、国内でも最大級と言われる霧多布湿原、これだけの自然環境を備えた地域は北海道でも数少ない。浜中の海は、コンブの名産地で夏の収穫シーズンになるとコンブ漁の船が一斉にスタートする景観は感動物ですが、浜中名産のコンブも湿原から河川を通じて流れ出す栄養素のおかげといわれ、湿原の恵みに支えられていると言えそうだ。霧多布漁港を中心に沿岸漁業と一大酪農地帯としての農業が基幹産業で、浜中牛乳や浜中チーズがしられている。町名はアイヌ語の『オタノシケ』“砂浜の中央の意味”を意訳したものだが明るい開けた感じが好印象。

□ 霧多布半島

霧多布大橋 元々霧多布は半島だつたが1960年のチリ地震の津波で細い砂州部が切断されて島になった。現在は砂州の上に、霧多布大橋が架かり地続きの半島に復活している。霧多布半島は周囲15km、東端は灯台のある霧多布岬(湯沸岬)で、高く荒々しい崖が、垂直に海に落下してる。西端に突きだした岬がアゼチの岬で草原の斜面がなだらかに落ち込みその先に小島、嶮暮帰島などが迫り、さらに、その先に琵琶瀬の高台が眺望できる。駐車場から遊歩道を少し歩くだけで絶景が広がります。半島中央の湯沸には霧多布ふるさと広場があり溜池が有るが、湯沸はアイヌ語で沼口の意味だから元々は自然の沼なのか興味が湧いてくる。ルート二股になっていて右折してアゼチの岬、左折して湯沸上海岸へ抜けられどちらに向かっても絶景。

□ 奇岩・立岩

立岩のある海岸 涙岬と立岩は、浜中と厚岸の境目付近、道道123号線沿いにあります。入口は道路の海側に駐車場と看板があり判りやすいでしょう。岬まではエゾカンゾウやアヤメの咲いている遊歩道を歩いて行くことになります。立岩には途中の分岐点を左側に進みましょう。まもなく奇岩、立岩の展望地につきます。かなりの高さがあり柵の外側は危険ですから出ないようにね。

□ 涙岬(乙女の涙)

見る場所により表情が変わって見える 入口は立岩と同じです。駐車場から広々とした草原を清涼な浜風を受けながらおよそ数百メートル程海に向かって歩いていきます。高さ数10mの断崖に乙女の横顔がはっきりと浮かんでみえるのが凄い。悲しい恋物語が伝わり、嵐の夜にはすすり泣きが聞こえてくるというから無気味。(浜中観光十景)

□ 火散布沼

 火散布沼(ひちりっぷとう)は湖岸に原始の面影を色濃く残した周囲13kmの比較的大きな海跡湖で大きなアサリが名物。アイヌ語のあさり貝が語源の通り此所ではアサリ貝やカキの養殖が行われている。静寂な湖面が賑やかになるのは10月から3月までのハクチョウが群れをなして飛び交う越冬シーズン。時にはタンチョウが越冬していることもあり、オオハクチョウとタンチョウの珍しい組み合わせを見ることが出来るかも。火散布沼、藻散布沼もともに日本の重要湿地に指定。(浜中観光十景)

□ 藻散布沼

 火散布沼の厚岸寄りにある小さな海跡湖です。沼の周囲には原始の自然環境が広がる藻散布沼(もちりっぷぬま)でもタンチョウが越冬することもあります。もちろん白鳥の越冬も有ります。火散布沼、藻散布沼もともに日本の重要湿地となっています。少し車を止めて水鳥の観察というのも良いですね。

□ 幌戸沼

 榊町から根室方面に進み最初に出会う幌戸沼(ぽろとぬま)はシーズンを通してタンチョウが見られることが多い。干潟もあり渡り時期には多数の水鳥も見られます。秋にはエゾシカが歩いた跡が沼周辺のヨシ原に残っているのが珍しい。幌戸沼では運が良ければコクガンを見られるかも。またここではよくタンチョウを見かけます。幌戸沼の河口はサケ釣りのポイント。

□化石ハンティング

 釧路から根室にかけての海岸線には白亜紀から第三期にかけての地層が広く分布していますが白亜紀のアンモナイト化石の出るところは少なく浜中町に集中している印象がある。詳しく知りたい方は地質ガイドフックの『道東の自然を歩く』を参照するか〈初版は1999年〉地元の方に聞いてください。

□ いっぷくの松

 茶内〜散布間13kmのほぼ中間にあるイチイの巨木で、胸高直径98cm、樹高13m、推定樹齢430年でイチイとしてはまだ若輩者かも・・昔はここを通る人の憩いの場所として親しまれ、大樹の影に荷物をおろしていっぷく〈休憩の事〉してから、次の場所に足を運んだと云うことからついた名前のようだ。

□ きりたっぷ岬

迫力のある断崖が続く 知名度は全国区の霧多布岬、駐車場のすぐ傍に岬の展望台があり、荒々しい断崖が岬先端に向かって伸びている。左の写真はそこで撮影したもの。展望台から岬先端に続く遊歩道を歩きながらよく見るといていくとゼニガタアザラシなどを見ることもある。岬の上は草原が広がり、6月下旬になると草原は、エゾカンゾウのオレンジ色に染まる。駐車場の前には土産屋もあるが,賑わうのは夏のほんのひと時で割と静かな岬風景だ。

□ アゼチの岬

手前が小島 霧多布岬から南に約5キロ、地元の人に人気の高いアゼチの岬は、霧多布岬の豪快で雄大な男性的景観とは対照的な穏やかで女性的な美しい景観で、手前に小島、その奥に嶮暮帰島を望み、夕景も見事な眺望が広がっています。岬の先にある小島には少数のエトピリカが草地に穴を掘って営巣しています。繁殖期の6月〜7月に運がよければ見ることができるかもしれません。数が非常に少なく巣へ出入りするのを待ちかまえるのがポイントです。距離が有るためフィールドスコープは必要ですが、写真に撮るとなると困難な距離でしょう。

□ 嶮暮帰島

小島の奥に見えるのが嶮暮帰島 かってはムツゴロウさんが住んでいたことで知られるが現在は無人島で海鳥の繁殖地です。スズランやクロユリの咲く頃に嶮暮帰島を訪れてみて探検気分に浸るのも悪くはない。無人島の体験は他では得難い物ですからね。珍鳥のエトピリカに逢うチャンスもあるかも。琵琶瀬湾から船で10分程です。

□ 榊町展望台

 榊町展望台からカーブを描く海岸線と砂丘にできた湖沼群を北辺より展望することが出来るが、樹木が葉が育ってしまうと湿原の方は視界が遮られてしまうが、浜中湾の道路と平行して曲線を描いて寄せる白波と美しい渚の海岸線と洋上に浮かぶ霧多布半島の眺望は見事ですね。(浜中観光十景)

□ 恵茶人

 貰人から恵茶人(エサシト)の海岸線はどこまでも続く砂浜に打ち寄せる白い波が印象的ですが、ここはサーフィンの穴場とか、サーフィンをしている人はまだ見たことはないが。道路沿いには葭やフトイが生い茂る800ほどの恵茶人沼がありタンチョウ鶴の姿を見ることもある。沼の周囲は放牧されている馬の姿も。この付近は6月下旬ころからヒオウギアヤメが美しいところですが訪れる人も少なく自然をノンビリ満喫できます。

□ 酪農展望台

 霧多布市街から約16キロ程、榊町から浜中市街を抜けて国道44号線に出たら左折、少し進むと国道沿いにある休憩スポットで、簡素な鉄骨組の酪農展望台やレストハウスがあります。展望塔からは広大な牧場風景が視界に広がり、天気が良ければ、はるか知床や阿寒の山々を望めるということだ。

□ 霧多布温泉ゆうゆ

 霧多布市街を望む標高46mの湯沸山の一角にある温泉で、露天風呂あり。釧路から根室にかけての海岸には温泉が少ないため結構人気がある。霧多布岬やアゼチ岬などに近く、浜中のキャンプで利用できる最短距離の温泉になる。

□ 霧多布岬キャンプ場

 霧多布岬と道路を挟んで湯沸上海岸よりにカラマツ材で造ったバンガローが一直線に並ぶ霧多布キャンプ場が有ります。炊事場、トイレなども整備が行き届いている。霧多布は文字通り霧の多いところに加えて、夜間の気温は初夏と秋はかなり冷え込むこともあり、快適なキャンプにはバンガローの利用がお勧めでしょう。で温泉は霧多布温泉が一番近い。

□ 帆掛岩

 霧多布岬沖約3キロの距離にある約10メートル四方、高さ約20メートルの小島で手前は黒岩。榊町から見た形が帆を掛けた形に似ていることから帆掛岩と呼ばれています。周辺は昆布漁の絶好の漁場でウニや貝類が多くアザラシの生息出来る環境が揃っていてアザラシが波間から顔を出していたり岩の上で休んでいる姿をよく見るという。肉眼では遠すぎて話にならないが、フィールドスコープが有れば何とか見えるかも。

□ 羨古丹駐車公園

 浜中町の史跡ですが、駐車公園になっています。史跡名はウラヤコタン異国船上陸の地と言い1832年2月にオーストラリアの捕鯨船、レディロウエナ号がウラヤコタンの海上一里半、霧多布へは半里に停泊し、乗組員が上陸した地点です。公園からは霧多布半島の全景と帆掛岩などが一望出来る眺望が良いところです。ドライブ中の休憩ポイントには最高。


恵茶人無名沼 準備中 恵茶人沼 恵茶人沼 恵茶人沼 準備中

羨古丹より 準備中 幌戸沼口 榊トンネル前 湯沸岬 湯沸岬
GPSは高さ50メートルとなっていたが

湯沸岬 湯沸岬 湯沸岬 準備中 湯沸岬 キャンプ場
岬先端部

紋別 厚岸 網走 斜里 釧路町 釧路市 弟子屈 羅臼 中標津 標津 別海 根室 標茶 鶴居 足寄