浜中町の地名を巡る旅


☆ 霧多布半島

□ 霧多布〈きりたつぷ〉

 地名解ではキタップ“葦を苅るところ”としたが昔からキータップと呼ばれているという。霧の多いところで霧の漢字をあてた素敵な名前になっている。岬の正式な名称は湯沸岬というそうです。岬にはキャンプ場と岬展望台が有ります。

□ 湯沸〈とうぶつ〉

トー・プツ“は沼の口”という意味で使われることが多いが霧多布岬には沼もなく別な所から移ってきた地名か、それとも湾の入口の事を言ったのかは良く判らない。古くは海のこともトーと言ったようで別海には尾岱沼〈オダイトー〉と呼ばれる海が有る。

☆ 根室境界から霧多布まで
□ オワッタラウシ

地名解ではオワタラウシ“岩所”となっている地形図では根室市との境界と根室側に流れる二本の川が和田牛川となっているがどちらの川の河口にも海中に岩が有る。釣りの穴場かも・・・

□ 恵茶人〈えさしと〉恵茶人沼川

 エサシは一般には山が海岸にせり出ているところを言うがそれらしき山も見られない。此処は沼に山がせり出しているという意味か?地名解ではイチャシュトー“熊ヲ走ラシタルニヨリ名ズク”ともっとわからないが沼の名前だったのは確か。それにしても難読地名は浜名町にも健在・砂浜の海岸線が綺麗。

□ 貰人〈もうらいと〉

モーライ・トはゆるやかな沼、此処では海という意味の様だが地名解には貰人の集落に有る湾をポロ・チェプ・モイ隣の湾をポン・チェプ・モイとしている。ついでに言うと地名解では海岸の岩礁帯をトカリソ“海豹磯”と。浜中読解地名その2ですね。

□ 仙鳳趾〈せんぽうじ〉

チェプオチは小魚のいるところでこの場合はニシンの事、釧路町にも同名の地名が有りましたね。釧路町の仙鳳趾はかなり栄えてそれなりの町だった様ですがこちらはそれほどでも?

□ 赤泊〈あかどまり〉

ワッカ・トマリと言う言うのが定説の様ですがワッカー飲料水の事で今の場所では何となく納得しがたい。現地に行くとはっきりすると思うが羨古丹の隣の湾で地形図からは川が有る様に見えず何となく疑問が残る。湧水が有るのかも・・

□ 羨古丹〈うらやこたん〉

 難読地名その3という感じですがウライ・ヤ・コタンは今でもそのまま使われているウライという鮭・マスを捕獲するために仕掛けられる罠のこと。川は小さいが此処でサケ・マスの漁をする集落が有ったのでしょう。眺望抜群の駐車公園が有る。

□ 奔幌戸〈ぽんぽろと〉奔幌川

 地名解ではボンポロ・トー“小沼”と有るが実際にはそれらしい沼は見あたらず。ただ元々は沼が有ったように地形で小湿原となっている。更科源蔵氏によると“少しは大事な沼”という事で少し魚が捕れる沼たったのでしょう)という意味。奔幌戸川奔幌沼

□ 幌戸 ぽろと

 ポロ・トーは大きな沼と言うことだが幌戸沼は小さな沼でどう見ても大きな沼とは言えず更科源蔵氏の説に従うと“大事な沼”魚の良く捕れる沼という意味となる。確かに鮭のシーズンには浜中海岸で釣り竿が見られる数少ない場所だ

□ 後静〈しりしず〉

 浜中難読地名その5です。シリシズと読むがシリ・シュツ“山の根”の意味で山が海につき出た岬状の所で国道はトンネルで抜けている所。山の麓や山の下を言うことも有る様です。

□ 暮帰別〈ぼきべつ〉

 地名も読みの方も難解、地名解にはポキ・シラリ・ベッ、古い地図はポッキベッとなっている。何故難解なのか・・川にはホッキ貝はいませんね。百歩譲って川口にホッキ貝がある事では?

☆ 姉別方面
□ 姉別〈あねべつ〉

 アネ・ベツ“細い川”という意味風と云われています。細いと言っても比較は風連川と比べるとということでしょう。連川の支流で北海道の内水面漁業調整規則によりヤマメは保護されているためヤマメ釣りは禁止です。

□ 熊牛〈くまうし〉

 北海道では割と多い地名でクマ・ウシのクマは乾物干し場のこと、獲物が多い所だったのでしょう。山名にもクマがつく名前が有るがその場合は乾物干し場を連想させる屋根形の山に多い。

☆ 琵琶瀬湾内

□ 浜中〈はまなか〉

 オタノシケ“浜の中央”と呼ばれていたが意訳して浜中としたのだという。オタは砂浜のこと。意訳せずにそのまま宛て字をした地名は釧路市にある大楽毛が難読地名として知られている。

□ 琵琶瀬 びわせ

 ビバ・セイ“鳥貝の殻”のことを意味するという。なじみのない方には川真珠貝といえば思い当たる方もいるかも。ビバから出た地名は北海道には多いようで代表滝なのは美唄市ですね。琵琶瀬川の自然から考えると今も烏貝は多そうだ。

□ 嶮暮帰〈けんぼっき〉 嶮暮帰島

 地名解にはケネ・ホク“ハンノ木ノ下・ハンノ木ノ陰トモ”と記しハンノ木の多い所としているが小さな島で湿原はなく何となくスッキリしない。最初のムツゴロウ王国が有った島と聞く。水中に浅いラインが有って昔は歩いて渡れたそうだ。

☆ 琵琶瀬から厚岸まで
□ 散布〈ちりっぷ〉

 チュルップは“われら掘りだすもの”で『あさり』というのが定説となっている。此処で不思議なのは全てトーが省略されていることだ。それにアサリの無いところもチュルップと呼んだことです。

□ 火散布〈ひちりっぷ〉 火散布沼

 シ・チュルップ〈トー〉此処ではシーを本当のとでも言うのか?大きいというのかよく分からないか、隣の沼がモ・チュルップなので大きい〈われら掘りだすもの〉あさりの沼としよう。火散布の朝には特に大型のものが多く浜中の名産となっている。

□ 藻散布〈もちりっぷ〉

 モ・チュルップで隣の大きいチュルップに対して小さいチュルップということになる。小さな沼で胡内には港はなく沼から流れ出る川が港として整備されていますが湖内に停泊している船は多い。湖岸の自然環境が良くく残された沼です。

□ 渡散布〈 わたりちりっぷ〉

 ワタラ・チュルップで不可解な地名。ワタラは岩のことでアサリには縁がないし湖と海が繋がっているようには見えない。海岸に近い小さな沼でほぼ正面に窓岩、右側にローソク岩が有る。ワタラは本来この岩の事を言うもかもしれない。素人考えで言えばチュルップの呼び名が一般化し色んな所で使われたのかも・・・

□ 養老散布〈 ようろうちりっぷ〉

 イオロ・チュルップからでた地名。イオロは海中でアサリがいることは何の不思議もないがアサリはどこでも捕れるわけではないので集落の湾内でもアサリが採れるのか興味の有るところだ。チュルップでトーが省略されているのは海と関係有るのかも・・・

□ 丸山散布〈まるやまちりっぷ〉

ュルップに関しては今までの説明以上のとは無いが円山は日本語で跡から付けられた名前のようだ。火散布沼内の西側に広がる岸壁の背後に有る丸山で地形図にもその名がある。湖内の特定の場所がわかりやすいように付けられたのかも。

☆ 霧多布から茶内方面
□ 茶内〈ちゃない〉

 イチャン・ナイは鮭の産卵場のある川にを漢字にあてた。一已と宛て字しているところもある。昔の地図にはイチャン・ナイが載っていたそうだが見たことがないので具体的な場所は

□ 秩父内

 オラウンベツ川の中間付近に有る地名。秩父内だが今はそれに相当する川の名前はない。秋に遡上する鮭をチュキペと言い秩父別と漢字を当てたり秋川と訳されている事が有りそのひとつ?

□ ノコベリヘツ川

 茶内を流れる風連川の大きな支流のひとつ。オラウンベツとともに古くから出てくる地名なのだが意味がよく分からない、上流は茶内の町中流れる川。東蝦夷日誌には『名義は鶴の卵を破らせし故事あり故名ずく』と、故事が地名の由来。

□ オラウンベツ川

 内陸の茶内を流れるのノコベリベツの支流で何故か支流の方が大きい感じがする。地名解は無いがもっと古い文書には出てくる交通の要所と成っていた川のようだ。その川筋に秩父内が有る。資料がないので何とも云えないが低い所の事か?


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