弟子屈町を巡る旅 峠の展望台


□ 屈 斜 路 湖

 阿寒申立公園のはほ中央に位置する屈斜路湖は川湯温泉の西2.1kmにあり阿寒3大カルデラ湖にして九州の阿蘇カルデラをしのぐ日本最大の屈斜路カルデラのなかに横たわる、道内ではサ□マ湖に次いで2位、日本7位(カルデラ湖では東北地方の猪苗代湖に次いで2位)の周囲57q 面積5.7ha、最深117.5mで独特のコバルトブルーの美しい水の色が魅力のカルデラ湖です。ほぼ中央に周囲12km、面積5.7haの円錐形火山、中島が静かな湖面に浮かんでいます。淡水湖内では日本最大の島で屈斜路湖の巨大さが想像できるでしょう。湖岸に影を映す原生林の深緑が自然豊かな景観を見せていますが阿寒国立公園内では、明るくおおらかなリゾート地で、キャンプやヨット、ウィンドサーフィン、フィッシングなどや温泉浴で賑わいます。湖岸の砂場と和琴半島には露天風呂があり、池の湯、和琴、仁伏など静かな温泉宿が湖畔に点在します。砂湯はドライブで気軽に湖面に触れることが出来る唯一の場所。冬は湖岸が開けているので白鳥が越冬しています。湖を望む3つの峠に立ち、眼下に広がる雄大な原生林に囲まれた湖を見下ろしたとき、あなたはあまりのスケールの大きさに、思わず声を上げたくなるかも。冬期間は全面凍結しますが、地熱が高く解氷部分が出来ることから、毎年400〜500羽の白鳥が越冬しています。魚は昭和13年の湖底地震によりほぼ全滅してしまいましたが最近は復活しフィッシングを楽しめるようになりました。

□ 摩 周 湖

 昭和16年に透明度世界一を記録し知名度だけなら世界的かもという摩周湖は多くの人が訪れる神様の湖だ。アイヌの人々は古くからカムイ、トーとよび湖に浮かぶ小島を紙の姿の老婆カムイシューと名ずけ、神の住む領域としてきたが今もその姿は健在だ。神秘の理由は誰も湖水にふれることが出来ないことと『昔は旧裏摩周展望台近くから湖面まで下る道があり行けたが一般観光客は立ち入りが許されていなかった。その道も現在崩壊が激しく既に無くなっている』有名な霧でしょう。摩周湖は長径およそ7qのカルデラ湖で繭形をしていますが元々は富士山のような円錐形の成層火山が有ったのが約七千年前に爆発的噴火を繰り返し山頂部が破壊され円形のカルデラを形成した後に四千年〜二千年まえにカルデラ東岸にカムイヌプリヌリ火山が出来て今の形になったと考えられています。湖面を見下ろす展望台は3ヶ所でそのうち2ヶ所は弟子屈町に有ります。もう一つは東側の清里町側にある裏摩周展望台、ここは比較的霧が少なく他の展望台で湖面が霧で見えない時でも見られることがある。裏摩周展望台のすぐ近くに神の子池がある。

□ 摩周第一展望台

 3カ所の展望台のなかで一般的なのは、湖の西岸にある標高550mの第1展望台です。ここからの眺めは素晴しく、カムイシュ島を浮かべた紺青の湖面と摩周岳、斜里岳などがバランスよく配置され、自然が作り上げた絶妙な景観美に思わず言葉を失うほどです。この展望台には、摩周湖唯一のレストハウスがあって、弟子屈町の特産品やお土産がいっぱい揃っているのはもちろん、マルチハイビジョンの設備が整い、ダイナミックな摩周湖の四季をいつでも見ることができます。また、摩周岳への登山基地にもなっています。観光シーズンはかなり混み合いますがそんなときは北側の第3展望台がおすすめかな。駐車場は普通車140台・大型車17台が駐車可能、有料で料金は硫黄山の駐車場とセットになっています。これとは別に登山者専用の駐車場もああります。シーズンは先着順という感じだ。
◇料金 2輪車 100円  乗用車 410円 

□ 摩周第三展望台

 第一展望台から5km北にあり、駐車場が有るだけのシンプルな展望台で観光バスなどはあまり留まらないので比較的静かだ。第一展望台に劣らぬ見事な展望が開けています。この展望台から湖面までの標高差は約330mもあり、湖面をほぼ真上から覗き込むことになります。正面の摩周岳は険しい男性的な表情を見せ、カムイシュ島が手の届くような位置に見えます。また、背景は硫黄山、藻琴山、屈斜路湖をはじめ日本一の屈斜路カルデラを一望することができ、あまりのスケールの大きさに息を飲む。まさに屈斜路カルデラの展望台という意味ではここが一番という感じがします。冬は蝦夷鹿の姿を見かけることが多いようです。展望台の整備は特にされていない。

□ カムイシュ島

 摩周湖に唯一浮かぶ島がカムイシュ島。カムイシュとはアイヌ語で「神となった老婆」を意味します。見えている部分の大きさは約110m×40mで、水面からの高さは30mほどですが、じつはこの島、高さ約240mの火山の頂上部がほんの少しだけ水面上に顔を出しているのです。摩周湖の中に硫黄山を少し小さくしたような火山が姿を隠しているのだから驚きです。カムイシュ島はカムイヌプリヌリ火山の活動期に作られた溶岩ドームなので今までその姿を保てたのでしょう。第三展望台によって見ましよう。小さいが駐車スペースは有ります。

□ 日本一の御神渡り

 厳冬期、屈斜路湖は音を立てながら全面結氷します。そして、しばれが最も厳しい真冬の2月〜3月初旬にかけて、今度は車が乗ったくらいではびくともしない頑丈な氷が、ばりばりという音を立てて競り上がるといいます。その凄まじいとも言える光景は神様が通ったようなので『御神渡り現象』と呼ばれている。この現象は気温による氷の膨張と収縮によって起こるもので、長野県の諏訪湖が有名ですが、屈斜路湖のものはスケールが違います。時には長さが10km、高さが2mに及ぶこともあり、まさに日本一の御神渡り。御神渡りの起こる所は毎年ほぼ同じ所ですが、温暖化が進んでるのでいつまで見られるか・・

□ 峠の展望台 美幌峠

 弟子屈町と美幌町を結ぶ国道243号線の屈斜路湖北西寄りにあり、鬱蒼と茂る原生林に囲まれた屈斜路湖とその右側には雌阿寒岳、左側には斜里岳、西別岳、知床連山まで眺望できます。最近は冬になると美幌峠でパラセーリングで楽しんでいるのを良く見かけます。4つの峠のうち最もポピュラーで、日本有数の大パノラマ展望と称されるのがこの美幌峠です。国道243号の網走管内美幌町との境界をなす、標高525mのこの峠からは、屈斜路湖と中島が真横に展開する、まさに天下の絶景が展望できます。ここは昭和28年の映画「君の名は」のロケ地になり一躍有名になりましたが、40年の月日がたっているにもかかわらず、その美しさは少しも変わっていないのです。

□ 峠の展望台 津別峠

 和琴半島から約8q、車で30分の距離で道道津別〜屈斜路線の津別町との境界付近から、さらに北側に登りつめた標高947mの地点が津別峠で、美幌峠さえ眼下に見えるという高さで和琴半島を前景に屈斜路湖を南側から望むため、湖面に奥行きがあり、煙りを噴く硫黄山や、藻琴山、斜里岳などの背景も素晴しく、その眺望は圧巻です。雲海に浮かぶ斜里岳や藻琴山もこの峠ならではの景観でしょう。人気の津別峠ですが霧が多く晴天に恵まれることが少ないという高さ故の弱点もありますが、写真マニアには絶大な人気が有ります。一つだけ残念なのは、冬期間は雪のため道路が閉鎖されることです。きっと、雪化粧した展望も最高だと思うのですが・・・

□ 峠の展望台 小清水峠

 屈斜路湖の東側にある標高999mの藻琴山は東藻琴村、小清水町、美幌町、弟子屈町の境界をなすこの峠には、川湯寄りの標高430mの地点に藻琴山展望駐車公園、そして、より上部の標高620m地点に藻琴山の登山基地となる展望台の2カ所が整備されています。小清水峠近くの藻琴山駐車公園からから眼下に佇む屈斜路湖を北側から見下ろす眺望も良く美幌峠とはまた違った趣があります。どちらの展望台も屈斜路湖はもちろん、硫黄山や阿寒の山並みの眺望は素晴しく、その雄大さは美幌峠以上と評価する人もいるほどです。

□ 峠の展望台 野上峠

 野上峠は国道391号の網走管内小清水町との境界をなす、標高326mの比較的低地の峠のため美幌峠や藻琴峠、津別峠のように広大な屈斜路湖を正面に見下ろすのに対し煙を噴く硫黄山や、その周辺の山々が主役で、屈斜路湖はわき役になっています。展望できる駐車場も特にないようだがマウンテンバイクならば好きなところで眺望を楽しめそうだ。国道391号の原形は明治23年に、囚人たちによりわずか3カ月で硫黄山〜網走間を開通させたということですが過酷な労働のため63名の囚人が死亡したと伝えられている歴史があります。

□ 硫 黄 山

 川湯温泉から約3キロに位置する硫黄山のルーツは、今から11万年ほど前に出来た経25qの屈斜路湖巨大カルデラの中央部に噴出したアトサヌプリ火山が噴出、火砕流噴出のあと小型カルデラをつくり屈斜路湖の東岸を埋め立て現在の屈斜路湖の形を作り、その後アトサヌプリなど多数の溶岩ドームを生じる活動に変わりました。摩周湖と屈斜路湖の間にある標高574mの硫黄山や和琴半島などもこうして作られた溶岩ドームのひとつです。硫黄山はアトサヌプリの名で親しまれていますが語源はアイヌ詣のアトゥサ(裸)とヌプリ(山)から名付けられたもの。山のふもとには高温の蒸気が勢い良く吹き出す噴気孔が沢山あり今も硫黄の噴煙がゴウゴウと音を立ててあちこちから立ちのぼる活火山。その姿はまさに地球の鼓動を感じるという表現がふさわしい印象を受けます。噴気孔から吹き出す硫黄を含んだ高温蒸気を利用した温泉卵はここの名物で独特の匂いが印象的です。冬は山腹に近付くにつれて雪が消え地熱の高さをみせつける、歩きやすいのが救いなのですが・・・硫黄山は現在、落石の危険性があることから登山者の安全を考慮して立ち入り禁止となっていますが、山の中腹には『熊落とし』と呼ばれている深さ約50メートルにもなる火口跡があり、アイヌ人がこの崖に熊を追い落としたことからこの名前がついたと言われています。普通車150台、大型車15台が駐車可能な有料駐車場が完備され、料金は摩周湖の駐車場とセットになっています。

□ ツツジヶ原

 川湯温泉から硫黄山へ続く散策路で硫黄山手前にあるつつじケ原、ここには自然探勝路があり一度は見ておきたい名所の一つです。アカエソマツ、ミスナラ、シラカバの樹林帯を抜けた山麓に100haもの白エゾイソツツジの大群生地が広がり景色は一変する。六月中旬から七月中旬にかけで真白い花を一斉に開花するエゾイソツツジの花の絨毯は見事です。つつじケ原には白エゾイソツツジだけでなく、ガンコウランやハイマツなどの高山植物も沢山あり四季おりおりの装いを見せます。つつじケ原のベストシーズンは、6月中旬から下旬までと秋の紅葉期です。6月10日から9月10日までの3ケ月間、ガイドさん付きの探勝会も毎朝5時45分から行われています。

□ 湖岸道路のひまわり

 美幌、津別方面から弟子屈町に入ってくると1番目立つのがひまわり。背丈が50p前後で普通のひまわりと比べると小型のもので、緑肥用に栽培されていて、そのまま鋤き込んでしまうという。背丈が低いと花がなおさ目立ちきれいに見える。畑の一はその年によって変わりますが、特に和琴半島近くの国道周辺に多く、記念写真を撮っている姿を見かけます。


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