鶴居村の湿原を巡る旅


□ 温根内ビジターセンター

 温根内ビジターセンターは、釧路湿原を訪れる人たちの情報ステーションとして動植物の観察会や研究会の場として造られました。駐車場から徒歩3分の牧舎風のビジターセンター内には、アオサギのコロニーを再現したジオラマやヤチボウズの秘密がわかる湿原の土壌断面標本などが展示され、水と動植物の関係が一目でわかります。ビジターセンターから伸びている全長3.1q、約1時間半の遊歩道があり、ノビタキやシマアオジなど草原性の鳥が生息しています。運が良ければ道東湿原に分布するハナタネツケバナなどの植物やエゾ鹿、エゾリス、タンチョウなどの野生動物を見ることができます。夏はヘイケボタルの群れが貴方を迎えてくれるでしょう。

□ 釧路湿原の二大聖地

 釧路湿原には「聖地」と言われる所がありますが、それが「宮島岬」と「キラコタン岬」です。どちらも太古からの自然景観が広がり、聖地の名に相応しく徒歩でないと到達できない場所にあります。また宮島岬周辺は環境庁の保護区になっていて、立ち入りには原則として環境庁の許可が必要です。キラコタン岬も周辺が私有地のため、立ち入りには地主さんの許可が必要です。キラコタン岬は一度絶滅したと思われた丹頂鶴が30年の空白をへて棲息が確認されたところとして知られています。宮島岬は高台から眺望に優れ、キラコタン岬は高台からの眺望に加え、水際まで降りて眼前の湿原に触れることが出来ます。どちらの岬も無断立ち入りは出来ません。
キラコタン岬ハイク とうろYH主催 年2回春と秋に実施 
問い合わせ 鶴居村教育委員会 0154-64-2050 
湿原探勝会 問い合わせ 鶴居どさんこ牧場

□ 宮島岬

 入り口から宮島岬までは約5キロ、森の中の1本道をただひたすら歩きます。岬までは単調な景色の中を一人で歩いているととても長い時間に感じてしまいます。退屈さがピークに達した頃に視界が広がり宮島岬に着きます。雰囲気は細岡大観望に似ています。果てしなく広がるサバンナの様にも見えますが、釧路川の蛇行する流れが湿原であることを思い出させてくれます。標高が高く海に突き出た岬と言う感じて遠く対岸には夢ヶ丘がみえます。宮島岬とはもともと釧路湿原が海だった時の名残で、雰囲気も断崖絶壁の岬という感じだ。眼下に広がるスケールの大きな釧路湿原は他では見られないが、周りの樹木が視界を遮っているのが惜しいね。

□ キラコタン岬

 アイヌ語でキラコタンとは「津波で逃げた村」と言う。釧路湿原は海だった時代の出来事が地名として暮らしの中に生き残り釧路湿原の歴史を今に伝えている。現在も太古の姿をそのままに残し続けているキラコタン岬の眼下に広がる湿原と水路の蛇行は長い年月をかけて形成された貴重な姿です。林道宮島線脇にある東屋がキラコタン岬への入口、徒歩で40分ほどの道程。装備は軽登山に準じてください。特に虫と熊対策は確実に、水は多めに用意しましよう。緑のトンネルを抜けるとそこはキラコタン岬。キラコタン岬は標高が高くないので眺望は期待できないが、眼下を流れるチルワツナイ川の際まで降りていくことができるミクロの釧路湿原だ。眼前のチルワツナイ川の蛇行した姿とコーヒー色の川面は幻の大魚イトウを連想させる。岬に来た道は右手の高台に続いているので時間があればよってみましょう。高台には広大な釧路湿原を眺望出来るスペースがあります。眼下を激しく蛇行し枝分かれを見せて流下するチルワツナイ川の光景はこれぞ湿原という景色そのものですね。

□ 北斗展望台「サテライト展望台」

 釧路市湿原展望台の少し北にあり、駐車場からすぐのところで湿原を見ることができるので人気です。鶴居十景のひとつで別名を鶴居湿原展望台ともサテライト展望台と云うこともあります。北斗展望台からは視界をさえぎるものはなく眼下に果てしなく湿原が続き素晴らしい景色に湿原の広大さを実感することでしょう。遊歩道で釧路市湿原展望台や温根内ビジターセンター、北斗遺跡へ通じています。周辺にはエゾカオジロトンボやキタサンショウウオなどが生息します。

□ ヤチボウズ

 湿原のスゲ類の根が結んで株化し、冬になって土壌が凍って持ち上げられ、やがて雪解け水によって周囲を削られ出来上がった物で北海道北部や東部では珍しい物では無いが規模の大きいところは極めて少ない。湿原に棲息するキタサンショウウオがこのヤチボウズで冬眠することも有るということだ。

□ 鶴居どさんこ牧場

 牧場には、宿泊できるセンターハウスや厩舎兼室内練習場がある。鶴居どさんこ牧場ではどさんこに乗って湿原をトレッキングすることの出来る湿原探勝会をおこなつています。馬とのふれあい、そして釧路湿原国立公園の自然の中をどさんこに乗って巡るトレッキングは人気があります。どさんこに乗ると言うことで非日常のアイポィントが湿原の魅力をいっそう引き立てているからでしよう。キラコタン岬のコースと宮島岬の2コースあり片道10〜12キロです。どちらも釧路湿原の懐深く手付かずの自然景観が魅力で釧路湿原の聖地とも云われている所です。
問い合わせ 鶴居村久著呂71-1 TEL 0154-64-2931

□ 森林セラピー基地 山ア山林

 釧路湿原国立公園内にある森林セラピー基地「山ア山林」は釧路湿原を望む絶景のポイントである宮島岬への入口にあり標高は100m以下の丘陵地に広がる混交林です。山林の中心部から放射線状にウォーキングロードが整備されて防火用溜池には天然記念物タンチョウをはじめ多くの野鳥や野生動物が観察出来る。また山ア岬には埋蔵文化財に指定されているアイヌのチャシ跡があり釧路湿原を見渡せる展望台になっている。もう一ヶ所展望台は宮島岬に通じる尾根道の入口になり、徒歩1時間程で宮島岬の先端から釧路湿原の中央部のチルワツナイ川を望むことができます。鶴温泉と亀温泉の二つの露天温泉があり此処をベースキャンプに森林浴から温泉浴までできてしまうリラクゼーション空間になっている。ただ自然の真ん中に入る以上はそれなりの装備と知識は必要になります。

□ 山ア湧水

 釧路湿原国立公園普通地区にある山ア山林は釧路市街から車で50分、特別天然記念物タンチョウ鶴で知られる鶴居村にあります。釧路湿原の展望台、宮島岬の入口に位置するなだらかな丘陵地で、落葉広葉樹と常緑針葉樹の針広混交林で森林セラピー基地として北海道では唯一の森で、ウォーキングロードも整備されネイチャーフィールドとして開放されている。その山崎山林内には数々の湧水地があり冬でも結氷しないほどの水量が湧いているところもある。山崎湧水と名付けられたパイプから湧出する湧水はカワセミの池に注ぎ込む。飲用される方もいる様ですが水質調査はされていないとの事。

詳しい情報は『山崎山林』WEBでどうぞ

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