トムラウシ川と幻の渓谷、地獄谷

トムラウシ川遡行 幻の渓谷、地獄谷温泉と五色沢

 さて憧れのトムラウシへ。今回遂にチャンスがめぐってきた。休みと特別休暇すべてをつぎ込んでマイペースのトムラウシ探検に。とはいっても最初の日は雨、次の日もいまいちの天候で出かけるのを躊躇していたが休みも残すところあと七日となった3日目の8月5日午後にようやく出発となる。美瑛、上富良野、南富良野と進み狩勝峠を越えるとき丁度、日没を迎える。峠から見る夕焼けはきれいだったが気になるのは十勝側の空模様だ。富良野側に比べ暗く重い雲、雨も少し、トムラウシ川の遡行に不安を感じながら新得町に入る。トムラウシの手前の割りと大きな集落、屈足市街で食料を購入し後はトムラウシ温泉を越えてユウトムラウシ林道の終点まで進み明日朝早く遡行開始だ。林道終点で車中泊、8月6日早朝寒さで目覚める。ウエイディングブーツとネオプレーンソックス、レッグガードで足元を固め杖と熊用の鈴3ヶ及び鉈で武装しカメラと三脚をザックに入れて出発。最近人の通った形跡はあまりなく草木もかなり高く伸び踏み後もはっきりしないが、遡行の困難なところには巻き道が残っている。遡行を続ける途中で渡渉のたびごとに逃げ惑う岩魚が孤独から救ってくれる旅の仲間だ。時々硫黄の臭気があるが硫黄の流出している所ない。もしかしたらヒグマの臭いかもと思うこともしばしばだが生臭い感じではないのでやはり硫黄なのだろう。遡行開始三時間ほどで右側に赤い崖の続いているがここが乙女の壁と言うらしい。崖に雨列が走り涙を流している様な印象だ。続いて六段の滝。滝というので期待していたがいわゆる渓流瀑というタイプのようで滝らしくない。釣師なら心弾む眺めではあるが上流の左側から緑の苔むした岩中を滑落ちる高さ40メートル程の滝がはるかに滝らしい。地形図では本流に滝マークが着いているがこちらが6段の滝なのかも知れない。ほどなく右側から本流より水量の多い支流「早稲田沢」が滝になって合流してくる。小さな滝や滑滝が沢山有るという。早稲田沢からの水量が多いときはここを超えるのは大変そうだ。滝を越えると一枚岩の上をすべるように流れる川となり歩きやすく20分程で標高1060メートルの幻の渓谷と言われた地獄谷温泉に着く。遡行開始後約四時間で到着だ。硫黄の臭いが強く川原より蒸気が上がっていて近ずくと

 至る所から熱いお湯が湧いている。ここで野営をした強者もいたようで川原には苦労して作ったとと思われる湯船が3つ川岸の上には焚き火の跡がある。上を見ると少し高いところから蒸気が激しく立ち上っている。気になりそこまでいってみると至る所からお湯を吹き上げ池全体が沸騰しまさに地獄の釜のようだった。幻の渓谷地獄谷温泉は名前通りの秘境という訳だ。地獄谷温泉を後にしさらに滝を求めて上流へ遡行すること15分、どうも様子が違う。GPSと地図で位置確認、どうやら化雲沢に入ってしまったようだ。気を取り直し沢を下り五色沢へ。遡行すること20分白壁の崩壊した段々の小滝を急登していくと行き止まりの壁から落ちるすだれの滝が飛び込んでくる。落差はおよそ30メートル程、すだれの滝はなかなか繊細な滝だ。そんな訳でやっと目的の滝に到着したが、地獄谷温泉からは先人の踏み跡もなくルートは完全に自分で探さなければ先に進めない。此処で荷物をおいて小さなデジカメと水だけを持って左側の崩壊後の泥壁の斜面を登り滝の上に出ると、又谷にくだらなければならないが、ザイルはなくても何とか下りることができる。まもなくらくだの滝。水量がそれほど多くない割には幅広の綺麗な滑滝だ。高さはそれほどないのでそのまま越えて行けるが、がとそれほど変わらない。滝の写真を撮り、休憩の後に沢を下る。今度はスゲ沢ヘ、五色沢合流部はかなりの勾配だ。一時間ほど進んだ所でV字谷に突入する。更に30分ほど進んで見たが空は雲の動きが早く気になる。スゲ沼湿原まで進んでみたが段々と雲がましているようだ。後1時間程歩けば五色沼の登山道にぶつかるのだが、先に進んでも写真も撮れないのでは仕方ないと此処で断念し引き返す事にする。帰路で地獄谷温泉を過ぎてまもなく大失態を。何気なく下を向いたとき胸のポケットからデジタルカメラが川の中に。苦労して撮った写真が水泡に、ショック、ショックで座り込んでしまったがすでに予定時間はオーバーしている。明るいうちにたどり着かなくてはと気を取り直し遅れた時間を取り戻すためタイムトライアルのようになってしまった。後日判ったことだが絹糸の滝と思っていたのは実はすだれの滝で白い崩壊地で観音岩の様なところが実は絹糸の滝だったようです。 滝のページへ


地獄谷

地獄谷

地獄谷

地獄谷

地獄谷

地獄谷


帯広 清水 中札内 池田 音更 芽室 鹿追 上士幌 士幌 足寄 本別 陸別 北見 阿寒 旭川